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滋賀のガレージ
滋賀県
構造規模 木造、地上2階
計画期間 設計12ヶ月、施工6ヶ月
延床面積 137.62平米(1F/68.81平米、2F/68.81平米)
*ガレージ
*オーバースライダーシャッター
*煉瓦タイル壁
構造設計 安江一平/ワークショップ
写真 川村憲太/tametoma
フェラーリのためのガレージである。
敷地は閑静な住宅街の中に位置し、中庭を挟んで4階建ての母屋と対面するように増築した。既存のランドスケープをなるべく傷つけないように、中庭のプールや大きな石、樹木を避けるように建物の外形をなぞり、雁行した壁によってつくられた階段状の平面は、そのままワンルームの内部空間となり車3台分の駐車スペースとなる。
一番奥に止められたフェラーリは、中庭に対して開けられた大きな窓によって、母屋からもその優雅な姿を観賞することができる。手前側の2台分の駐車スペースは、母屋のアプローチや大きな石や樹木のある前庭に隣接して、奥側の風景とは違った表情を楽しむことができる。また、白く塗られた土間の床や白い壁はフェラーリを引き立たせるための背景としての役割を果たしている。
2階はワンルームのハナレである。40帖のリビングは、その大きさだからこその、大らかさと外部環境との一体感を獲得した。
一方、外壁にはレンガタイルを貼ることで重厚感をプラスした。一枚一枚職人によって貼られた外壁の表面はわずかな凹凸を生み出し、表情が刻一刻と変化する。