リビング Before
リビング Before
洗面 Before
靭公園の家
大阪市西区/2019年(リノベーション)
既存住宅 築17年(2002年建設)
家族構成 夫婦
計画期間 設計2ヶ月、施工1ヶ月
延床面積 61.17㎡
改修面積 50.09㎡
コスト 500万円以内
撮影 川村憲太/tametoma
大阪市西区の靭公園にほど近いマンションのリノベーション。
2002年竣工で築17年の1LDK60㎡の空間をできるだけコストをかけずに雰囲気を一新したいというご依頼でした。
スケルトンにして配管、配線、間仕切りなどを変えると当然新しい空間は自由に作れますがそのぶん費用もかかります。水まわりも含めてスケルトンにしてからリノベーションすると通常は1000万円程度はかかるかと思いますがその半分以下のコストでどこまでご希望の空間がつくれるかがポイントでした。
費用を抑えるため
①解体は最小限とする(壁、床、天井は基本解体しない)
②照明配線位置、コンセント位置はそのまま利用
③玄関ドア、玄関ホールの空間はそのまま利用
④浴室のユニットバスはそのまま利用
⑤トイレ便器はそのまま利用
⑥キッチン給排水配管位置はそのまま利用
などの基本ルールを定めました。
優先順位をしっかりつけて既存のまま利用できるところはそのまま活かすことを念頭に、最小限の工事で最大限の効果が得られることを意識して設計しました。全体としてインテリアの好みのテイストを実現すること、キッチン、洗面を使い勝手よく更新すること、寝室内にウォークインクローゼットを設けること、照明計画、コンセントスイッチプレートなどへの細部の素材感にこだわることに集中しました。
内部の床は既存フローリングの上にフロアタイルを貼り、壁天井はクロスを剥がして利用できる下地はそのまま使用して仕上げを変え、1灯1灯の照明器具や家具のコーディネートによってコストをかけなくても自分達らしい素敵なこだわりのリノベーションが実現しました。