タクタク一級建築士事務所 滋賀県・京都府の建築設計事務所/建築家 滋賀・京都で建築家と建てる家

東近江の家
滋賀県東近江市/2017年


家族構成 夫妻20代+お子様2人*設計依頼時


構造規模 木造、地上2階
計画期間 設計4ヶ月、施工4ヶ月
延床面積 91.09平米(1F/50.51平米、2F/47.27平米)
建築面積 54.65平米
敷地面積 343.60平米


家具 ハンドワークデザインスタジオ
撮影 川村憲太/tametoma

20代後半のご夫婦とお子様の4人家族の住まいです。
滋賀県の湖東地域に位置する東近江市。昔からの集落内で周囲は田園風景が広がる豊かな自然環境が特徴的な敷地です。祖母が住まれている日本家屋と畑の間に元々空いていた50坪程度のスペースに4人家族が住む2階建ての住宅を設計しました。


設計段階での希望は設計料などの諸経費も含めて2000万円までのコストで建設できるローコストな住まいが条件でした。この条件の中で最大限確保できる空間ボリュームのアウトラインを定め、できるだけ伸びやかに気持ちよく開放感を感じられるよう最も日当りのよい位置に吹抜けのリビングを配置しました。


1階はLDKの中央に木製の階段を配置し、階段によってリビングとダイニングキッチンの領域を緩やかに分けます。2階はリビングの吹抜け以外に廊下的なスペースを最小限に、寝室と子供室の個室を配置します。ローコストでありながらメリハリのあるコストコントロールでキッチンはオリジナルのオーダーキッチンを、1階床は無垢のオーク材で仕上げました。季節や時間で変化する自然の光によってリビングの吹抜けに差し込む光がシンプルな空間に彩りを与えてくれます。


黒い三角屋根が特徴的なシルエットで、プレーンな正方形ボリュームから1階の玄関部分と2階のバルコニー部分だけを引き延ばすことで拡張されたシンボリックな外観デザインです。集落内に違和感なく溶け込むよう高さを抑えた可愛いボリュームの住まいが完成しました。