タクタク一級建築士事務所 滋賀県・京都府の建築設計事務所/建築家 滋賀・京都で建築家と建てる家

豊郷の家
滋賀県犬上郡


家族構成 ご夫婦30代+お子様1人*設計依頼時


構造規模 木造、地上2階
計画期間 設計7ヶ月、施工5ヶ月
延床面積 91.19平米(1F/52.17平米、2F/39.74平米)
建築面積 54.64平米
敷地面積 599.15平米


家具 ハンドワークデザインスタジオ
写真 川村憲太/tametoma

敷地は滋賀県の豊郷町。中仙道に面し、歴史ある母屋と蔵を有する敷地内に子世帯の住まいを計画した。元々蔵が存在した場所に家族4人が住まえるコンパクトな空間を望まれた。


現存する蔵の横に計画を希望されたことから景観に配慮した外観、建ち方を求められた。蔵を少しだけ大きくしたような、通りからは対に見えるよう屋根勾配や外壁の仕上げなど統一感を持たせた。
両親が住む親世帯の既存母屋との間には芝生の庭があり南向きに面するこの庭を共有させる平面計画とした。
1階は家族のスペース、2階はプライベートな個室を配置。南の庭に面してリビングダイニングを計画し、掃き出しの大開口はフルオープンすることで物理的にもつながりを持たせた。


仕上げは徹底して自然素材を使用し、床はオークの無垢材、リビングの天井も床材と同仕上げとしている。壁、天井は天然素材100%の左官仕上げである。造作家具は全てオリジナルのデザインで飛騨高山の熟練の職人による手仕事である。キッチン、テレビボードはチーク、洗面台はサペリを使用し経年変化が楽しめる素材を選定した。
将来、母屋を引き継ぐ時のためにもできるだけコンパクトに建てたいという要望を満たしながら小さいことで素材との関係がより密接になることから質感を大切に設計した。