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八日市の家
滋賀県東近江市
家族構成 夫30代+妻20代+お子様2人*設計依頼時
構造規模 木造、地上2階
計画期間 設計2ヶ月、施工6ヶ月
延床面積 119.69平米(1F/62.56平米、2F/57.13平米)
建築面積 72.87平米
敷地面積 298.96平米
家具 ハンドワークデザインスタジオ
N-DESIGN
写真 川村憲太/tametoma
子育て世代の若いご夫婦と二人のお子様のための住宅。滋賀県東近江市に位置する約100坪の矩形の敷地。
西に工場、北と南は企業の広大な駐車場に囲まれた敷地で開けた土地ではあるもののプライバシーの配慮が必要な環境である。シンプルモダンで白い空間といった要望のキーワードから、敷地環境に考慮して外部は一見閉じたホワイトボックスに見えるものの内部では明るく開放的な空間をイメージした。
7m×10mの平面に高さ7mのシンプルな矩形の箱を前面の駐車スペースを確保して配置した。敷地が唯一接する北の前面道路側は24時間態勢交代勤務の工場の駐車場であることから最低限の開口だけで構成した。南側は駐車場と少し距離があることから矩形の一部を屋外テラスとして室内の開放感が高まるようテラスに対して大きな開口部を配置する構成とした。
1階は家族のスペース、2階は個人のスペースとし、1階の大部分を占めるLDKのテラスに面した南面に大きな吹き抜けを設けた。吹き抜けに面して2階のホール空間を配置することで寝室や子供室はLDKのワンルーム空間とつながる構成である。床にはオークの無垢材を使用し、ホワイトワックスで仕上げることで白い空間の中でも木の質感が感じられる。キッチンはガゲナウの食洗を組み込みたいとの要望を受けてチークを使用しオリジナルで製作した。シンプルモダンな空間に北欧テイストのチーク材のキッチンや製作家具と合わせることで白い空間の中でも柔らかさや温かみの感じる空間が実現した。